石本めぐみさん

(幼稚園教諭)

2018年11月参加

デンマーク研修体験レポート

場所について -

​思っていたよりもずっとずっと都会でした。電車等の交通機関が24時間運転していたり、たくさんのこと(車の駐車料金を払う等)がスマートフォンで出来たりしたのには驚きました。街並みはとてもキレイで、昼夜共に路地に入ると、映画の世界にいるようでした。ー(続きはコチラ

​※1年前の参加です

また食事は全てオーガニックで、キッチンでは肉を扱ってはいけないと定められていると言っていました。

 

昼食は曜日で決まっており、月曜は米、火曜はパン、水曜はスープ、木曜は弁当、金曜はパスタで毎日、先生方が代わる代わる作っていました。

シュタイナー幼稚園研修

2週間(平日計10日間)の研修で、3つの園で体験させて頂きました。

初めの5日間はシュタイナー教育の園でした。子供の数も24人と小規模で、先生方も皆フレンドリーで優しい方々でした。教育・保育はとても独特で、日本の園、他の園と違うことがとても多かったです。

 

園で歌う歌はほとんどがシュタイナー教育の歌で、朝食、昼食の前は毎日必ず同じ歌を歌いました。子ども達1人1人の名前を呼ぶ歌や名前が入っている歌が多かったです。

シュタイナー園の先生は幼~高までシュタイナーだったり、お子さんやお孫さんがシュタイナーの学校に通っていたりとシュタイナーにとても詳しい先生ばかりでした。子ども達もほとんどがシュタイナーの小学校に進学するそうです。

 

シュタイナーの特徴は子ども達が「主体的に動くこと」、また「好きなこと、夢中になれることを見つけ、それを伸ばすこと」だと思いました。一人一人の子どもが優しくあたたかく、そしてのびのびとしていました。

一般園研修

次の3日間は一般園に行かせて頂きました。​とても大きくて立派な園でした。国の定める、それぞれの年齢の発育・発達目標が壁に貼ってあり、それに沿ってそれぞれのクラスでカリキュラムを決めて保育を行っていました。

 

その中でも驚いたのは、一人一人の先生にiPadが支給されており、それで今日の出欠状況や保護者の方々とのやりとり、子ども達の毎日のことを書いておけるところ、更にそれとは別にクラスにiPadがあり、それが子供用だということです。これからの時代、「子ども達も電子機器、タブレット等を使いこなせるようにならないといけない」というのが定められており、0歳からおもちゃ感覚で触っていました。

誕生日のイベントに何度か行ったので、父方の家族たち、母方の家族たち、学校の女の子クラス全員と関わることが出来、また、たくさん話をしてデンマークについてそれぞれの考え方を知ることが出来たのは貴重な体験でした。

​ホストマザーは忙しいのにも関わらず、休みの日や仕事終わりに色々なところに連れて行ってくれました。長い移動時間の間、マザーが高校生の時、日本でホームステイをした時の話をたくさん話してくれました。日本語も挨拶程度しかできず、また、田舎(関西を転々としていたそうです)だったこともあり、時代もあり、英語を話せる人がほとんどいない環境の中、一人で約1か月日本に来たのは本当にすごいと思いました。

観光

ニューハウン、アマリエンボー宮殿、人魚姫の像、ラウンドタワー、チボリ公園、ストロイエ等、コペンハーゲンの主な観光地だけでなく、週末を使ってヘルシンオアやマルメ(スウェーデン)にも行きました。ヘルシンオアの町並みはきれいで、そこにあるクロンボー城も良かったです。また、大きな劇場があり、そこで人魚姫の男性版が公演された記念で男性版人魚姫の像もありました。まだ新しく、そこまで有名ではないようなので見られて良かったです。

​マルメはスウェーデン最古のライオン薬局はもちろんのこと、王宮庭園が歩いていて楽しかったです。春~夏頃は花も咲き、とてもきれいだと思います。マルメ市立図書館にも行きました。本当に素晴らしく、もし日本にあるなら毎週通ってしまうと思いました。

森の幼稚園研修

最後の2日間は「森のようちえん」に行かせて頂きました。文字通り、森の中で一日過ごす園でした。

 

一番印象に残ったのは、3歳の子供でも、大きな刃のついたナイフを持ち、木を削ってバターナイフを作っていたことです。見ていて、「危ない」「怖い」と思いましたが、みんな自分でとても上手に仕上げていてすごいと思いました。

​どの園でも違った驚きや発見をさせて頂くことができました。

ホームステイ

母、子供(姉、兄、妹)の4人家族でした。

一番下の妹(8歳)以外はみんな流暢に英語を話せたので、たくさんコミュニケーションをとることが出来ました。また、食卓を囲ったりしている家族の時間も(母と姉、姉と兄同士でも)英語で話してくれていたので、とても心地よく嬉しかったです。ホストマザーは、元旦那とは今は別で過ごしていますが、兄と妹はまだ幼いので週毎に父と母の家を行き来していました。ちょうど私が行った際、妹が誕生日だったので、父と会う機会もありました。ホストマザーとはデンマークの家庭事情についてもたくさん話しました。離婚率の高さには驚きましたが、離婚した後も金銭面を含め、国の制度がしっかりとしているからこそ、無理に結婚に縛られることなく、のびのびと子育てをしたり、自分の好きなように人生設計をし、人生が送れるのだと思いました。

生魚がどうしても苦手だったけど、日本では「Polite」でないといけないと聞いていたので、飲み込めず口にいれたまま、「おいしいです」と言ったという話を聞き、興味深いと思いました。また、自分の子供たちも日本に留学させて、いろいろな世界を見させてあげたいと思っているけどお金がないので、今は日本人をこうやって受け入れて、文化交流をさせている、と言っていました。特に一番下の子が日本に興味を持ち、「行きたい」と言っているので、中高生の時に行かせたいと言っていました。その時は私の家に泊まってね、と話しました。

​とにかく家族全員がとても仲が良く、また一人一人が自立していました。仲が良いからこそ、思い切りケンカをしていた場面も見ましたが、それでも相手を尊重し、支え合って生活しているのだと思いました。はじめは戸惑いもありましたが、このホストファミリーで本当に良かったです。

総括

”一番”は決められません。3つの園で共通して思ったことは、国のサポートがとてもしっかりしている点です。

 

園内のモノや子ども達の為のモノへの金銭面の補助(蛇口は全自動、おもちゃも充実していました)、掃除は全て他から来る掃除の方が担当(先生達は保育に専念することが出来ていました)、そして先生方への給与面が充実していました。ゆとりを持って仕事が出来ていることで、先生方はみんな穏やかで、いい顔でゆったりされていました。

 

仕事や生活の面で手当てなどがしっかりしているからか、デンマークの方々は皆、心に余裕を持って楽しく生き生きとされている方が多かったのが印象的でした。

 

場所について -(続き)

​街は100メートルおきにゴミ箱が設置されており、道にゴミが落ちていることは少なかったです。日本料理屋(主に寿司屋)がいくつかあり、駅の中にもありました。海鮮丼を食べてみましたが、他の海外で食べたものと比べても日本の味に近かったと思います。値段は1,800円くらいでしたが… 人々は皆フレンドリーで街中でも困っていると声をかけて下さったり、すぐに手伝ったりして下さったりしました。また、年齢問わずほとんどの人が英語を話せて特にクセのあるアクセントも無かったのでわかりやすかったです。

人々の生活を見ていると、一言でいうと「素朴」という印象を持ちました。それはマイナスなイメージではなくて、今あるもの、与えられているものに感謝し、幸せに生きている、そう感じたからです。家族や友達、周りの人を大切にし、決して「贅沢」ではないけれど、充実し、満たされた毎日を送っていました。自分に本当に必要なのは何なのか、それを取捨選択して生きている様子はとても素敵で、見習いたいと思いました。

​(そのような生き方は食生活にも表れており、ベジタリアン/ビーガンの人が多かったのに驚きました。スーパーでは肉の塊が売っているイメージでしたが、肉コーナーは日本より少なく、またタンパク質を取るために肉の代わりにミルワーム(虫です)の真空パックが普通にチーズの横に売られていたのにはとても衝撃的でした。ホストシスター曰く、”トレンド”だとか…)

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